企業活動を進める上で、環境保全への配慮は欠かせない命題のひとつです。まして大規模な鋼材供給体制で業界をリードする私たち山大興業は、環境への取り組みにおいてもリーディングカンパニーであらねばならないと自負しております。
こうした想いをかたちにするため、2010年2月、第二倉庫の屋根上に300kw太陽光発電システムを導入しました。薄膜太陽電池パネルを2,352枚使用した、当時としては、大規模で最新型のシステムでした。
このシステムにより発電した電力で、工場や事務所における年間電力使用量の約15%をまかなっております。
そして、2012年7月、第一倉庫の屋根上に2,000kw太陽光発電システム(山大興業メガソーラー発電所)を完成させ、関西電力と系統連系し売電を開始しました。CIS薄膜系太陽電池パネル13,680枚を使用しています。
これらの太陽光発電システムの導入は、地球環境に対してだけでなく、実は従業員のためのよりよい働く環境づくりにも役立っているのです。
私たちの倉庫は、鋼材輸送用の大型トレーラーなどが頻繁に出入りするため、建屋の開口部が大きな構造となっています。特に第二倉庫は二階建てであることから、天井に近い二階は熱がこもりやすく、夏場の室温上昇は空調用のファンだけでは防ぎきれない状況にありました。屋根一面を覆う太陽電池には遮熱効果もあり、夏場の室温を2〜4度程度下げ、作業環境のさらなる改善が期待されます。
今後は、第三及び第五倉庫の屋根上にもメガクラスの太陽光発電システムの導入を検討しています。慢性化が予想される電力不足に貢献するとともに、発電した電力の売却による安定した収益を見込んでいます。